
以下1月27日投稿フェイスブック記事より引用
(日枝社長)
君は、ウインドサーフィンに目ん玉マークを付けてやりなさい。
(自分)
そうなんですよ、ウインドサーフィンはフジテレビのイメージにピッタリで・・・・
(人事担当)
もう時間です。
今、思えばそのやり取りが最終面接の内定のサインでした。
内定後に驚いたのは、実際に片貝人事局長に呼ばれて真顔で「君にはウインドサーフィンでバルセロナ五輪に行ってもらいたい」と言われたこと。
五輪には行かなかったけど、南アフリカの世界選手権には会社のお金で行かせていただきました。
もっと驚いたのは、ボーナスが16か月出て、さらに月間視聴率三冠をフジテレビが取ると、毎月のように金一封が配られたこと。
ベテラン社員によれば、視聴率三冠王を取り始めた頃は、毎週、金一封が出たと聞きました。
入社二年目にはかなりの社員が年収1000万超え。34年前のことです。
楽じゃないけど、こんなに待遇の良い会社はなかなか他にはあるまいと思ってました。
創業家とされる鹿内さんが会長だったときは、B2から他の社員がエレベーターに乗っていると、1階から鹿内さんが乗るときは全員が下ろされました。
その後、社内クーデターで鹿内さんが失脚し、ホリエモンによる買収事件でフジテレビは難を逃れ、日枝さんの影響力が益々強くなったと思います。
自分は、フジテレビが河田町から今のお台場に移転する直前の1996年末に会社を退職しました。
会社を辞めたあと、衆議院議員に初当選した直後に、日枝さんと会食させていただく機会が一度だけありましたが、それ以降はテレビなどメディア上でお見かけするだけです。
たった7年だけど、20代のかなりのパワーを注ぎ、お世話になり、恩義も感じている会社が連日、批判されているのは残念であると同時に心配です。
外野からみていて、また、内部からの情報も総合すると、対鹿内家、対ホリエモン、脱テレビの流れの中で、政治力に依存し、難局を打開しようとしてきたこと。
これは、報道のスタンスや縁故採用(肌感で3割くらいか)の内容からも、伺えると思います。
これまでは、そのような手法でフジテレビは難局を打開できたし、現執行部が対処できてきたのかもしれません。
しかし、今回はガバナンスも、コンテンツ方針も一新せざるを得ないところまできているのではないでしょうか。
内部からの話だと、そもそも今回の中居さん事案自体が、フジテレビ内部からの告発だったということも耳にします。
そう考えると、鹿内さんがクーデターにあったように、今回のような事件がいつ起きてもおかしくなかったわけでフジテレビはいつかは通る道だったのかもしれません。
今回の事案で被害に遭われた方には心からお見舞い申し上げます。
フジテレビが意を決して、日弁連のガイドラインに従った第三者委員会に調査を委ねることにしたならば、第三者委員会に、実名でも匿名でも良いから内部告発できる仕組みを作るべきです。
ちなみに、フジテレビの女子アナ上納システムなることが問題視されていますが、自分の経験ではアナウンサーとの飲み会セットを外部の方から頼まれることはたくさんありました(女子アナ、男性アナ問わず)。
そして、彼ら、彼女らは嫌ならば断るし、参加するときは普通のひとと同じように飲み会に参加して帰りました。
もし、タレント接待のために、ひとり以外ドタキャンという手口があったとするならば、かなり特異なケースだと思います(最近のことはわからないけど)。
だから、第三者委員会に、実名でも匿名でも良いから内部告発の仕組みを作った方が、結果としてフジテレビの防御にもなる可能性もあるのです。
いずれにしても、この際、他の問題も含め抜本的に改善して、膿を出しきっておかないと、また、事件が起きて社内クーデターが繰り返されることになりかねません。
長期政権を刷新するのは大義があったとしても、その繰り返しに犠牲になるのは一般社員はもとより、視聴者、国民です。
そもそも、テレビ見ない、フジテレビ見なくても生きられるというひとも増えています(僕が中3の時には「俺たちひょうきん族」を見ないと学校で話題についていけなかった)。
自動運転でタクシードライバーという仕事がなくなる可能性が高まっているように、このような事件がなくても、免許事業のテレビ自体が50年後にはなくなっているかもしれません。
不動産会社フジテレビは生き残ると思いますが、メディア産業として、また、報道機関としてのフジテレビがどれだけ長く生き残ることが可能かどうかの正念場であることには間違いないと受け止めています。
いちOBとして、今日のきれいな富士山を見ながら想っています。
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